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Channel: Geckooは夜に鳴く
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空気人形

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さてさて、「空気人形」見ましたよ!。
う~ん・・・感想を言うのは難しいなぁ・・・。なかなか頭の中で整理出来ません。
 
物語は、孤独な男が一緒に暮らしているダッチワイフが心を持ってしまうという、ある種のお伽話。
こういうとポルノチックなお話ですが、彼女が持った心は純粋にして無垢。
自分の存在に疑問を抱きながらも、レンタルビデオ屋の店員に恋をして・・・というお話。
町に暮らす人々の孤独を背景にした、純愛物語です。
 
聡美さんときよりさんが揃って褒めてたからなぁ・・・。
私としては期待たっぷりに見始めたんだけど、ちょっと困ったのは、こう・・・登場人物に感情移入しにくい作品なのです。
もしかしたら女性ならば、主人公の空気人形に寄り添うのかもしれませんが、
おっさんの私には、心を持ったダッチワイフというのはなかなか共振しにくい。
一番するっと入って行けそうなのは、板尾創路演ずる彼女の持ち主の冴えないおっさんかもしれません。
 
映像はとってもキレイだし、主演のペ・ドゥナがとっても可愛らしいです。
特に、クライマックスでの空気を抜いて、また息を吹き込まれてのラブシーン、
なんとも艶めかしいシーンで、彼女の身体が膨らんでいく時の切なげな表情は、
美しくて儚くて物哀しいです。
あのシーンは、よっぽど時間をかけて作ったんだろうな・・・と思います。
 
私には、この映画、女の人が作ったように思えて仕方がないのですが、
監督も原作者も男性なんですね。
 
原作、読んでいませんが業田良家の漫画が原作とあるので、リアルで哀しさと笑いが裏表でくっついたみたいなお話だったんじゃないかと思います。
 
お伽噺らしく、寓意をいっぱい込めたお話のように思えますが、私にはうまく読み切れていない部分がありそうです。

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